以前投稿した内容でボスマネジメントをチラッと出したので、改めてボスマネジメントの勉強をすることにしました。
ボスマネジメントの原則
私が現在の「下っ端管理職」になってすぐ、上司から『医療現場で働く管理職1年目の教科書』という本を紹介され、購入しました。
1度は全部読んだはずなのですが、情けないかな、ほとんど覚えておらず。
再学習ということで、ボスマネジメントのページを開きました。
Case 7 意見の異なる上司とうまく議論をするには? ボス・マネジメント
そこには「ボスマネジメントの原則」が記載されています。
ボスマネジメントの原則
医療現場で働く管理職1年目の教科書 あなたの悩みに答える24ケース
- 自分とボスの違い、性格、仕事のスタイルを知る
- ボスと現場をつなぐ情報の上手な伝達者になる
- ボスとの人間関係が部署や部門に大きな影響を及ぼすことを認識する
- ボスを通して問題解決を行うには、良質な情報提供と実行部隊を担う
- ボスのメンツを立てたり、手柄を譲って、働きやすい環境にすることも大事
- ボスの問題行動やパワハラを見極めて、必要に応じて訴える
これらの中で私は、「自分とボスの違い、性格、仕事のスタイルを知る」に注目しました。
この原則は、「ボスとの違いを知る」と「ボスの性格、仕事のスタイルを知る」の2項目に分けて詳細が記載されています。
概要は以下の通り。
「ボスとの違いを知る」
同じ医療職であったとしても、我々と上司(ボス)の違いは少なくない。
ボスは現場スタッフとのつながりが希薄なため、現在の状況についての情報を持ち合わせていない。特に医療現場では、現場と幹部が持ち合わせている情報や経験の乖離が大きくある。
現場スタッフは、病棟の忙しさや患者・家族の個別性といった情報を主に持っているが、ボスは経営情報として患者数や病床稼働率等を持っていて、そこから現場を想像している。
つまり、持っている情報が全く異なる。
ボスの性格、仕事のスタイルを知る
院長や看護部長などは、定年や転勤にならない限りそのポジションは変わらないため、長期間のボスとなり得る。
そこでボスとソリが合わないとなると長期間つらい気持ちで過ごさなければならないため、仕事であると割り切って付き合うことが推奨される。
その際、ボスの性格や仕事のスタイルを知ることが大事。
ただしそれは、ボスに迎合するためではない。
長期間にわたりボスと良好な関係を築いて、働きやすい環境を作るための第一歩である。
ボスがいなくなるのを待つより、どうすればボスの承認や信頼を得ることができ、自分がやりたいことを実現できるのかを考える方が健全である。
私がこれに注目したのは、ボス相手に限らず、人と接するうえで基本的かつ重要な原則なのではと思ったからです。「ボスマネジメントとして特記するもの」ではなくないか?
気になったのでインターネットでボスマネジメントを検索してみましたが、ボスマネジメントの手法・コツとして、大体同じようなことが書いてあります。
- 上司の働き方・価値観を理解する
- ボスの状況を汲み取る
- ボスの好みを把握する
ボスも人間なので、その基本として、相手のことを理解して自分との違いも尊重することは重要です。
だからボスマネジメントにもこの考えが「手技・コツ」として記載されているのは、何ら問題はないと思いますし、むしろ必要です。
けどなんだかスッキリしないというか。
そこでなんとなく、ChatGPTならどうこたえるかなと思い、質問してみました。
ChatGPTの返事
あ:ボスマネジメントに必要な代表的なスキルを教えて。
C:ボスマネジメントに必要な代表的なスキルは、上司との良好な関係を築きつつ、自分の業務や職場でのパフォーマンスを最大化するために欠かせないものです。以下に代表的なスキルを挙げます:
1. 上司のスタイルを理解する力(アセスメント力)
上司の指示の出し方、意思決定のスピード、報連相の好みなどを観察して把握する力。
例:細かい指示を好むタイプか、大まかに任せるタイプか、など。
2. 適切な報連相(報告・連絡・相談)
上司にとって必要なタイミングで、過不足なく情報を伝えるスキル。
特に「悪い情報ほど早く、正確に」伝えることが信頼につながります。
3. 期待値のすり合わせ
上司が自分に何を期待しているのかを明確にし、自分の考えや希望とすり合わせる力。
ミッション・目標・評価基準などの認識のズレを防ぎます。
4. 提案力と交渉力
単に従うだけでなく、自分の考えや提案を論理的に伝え、納得を得る力。
例:業務の進め方、優先順位の調整、リソースの割り振りの提案など。
5. 感情マネジメント(EQ)
上司の機嫌や感情の変化を読み取りつつ、自分の感情もコントロールするスキル。
不満や不安を直接ぶつけるのではなく、建設的な形で表現する工夫が大切。
6. 信頼関係の構築
日々の小さなやり取りや結果の積み重ねで「信頼」を築いていく姿勢。
感謝・敬意・一貫性がキーワード。
7. 相手の負担を減らす視点
上司の立場や業務量を理解し、「どうすれば上司の判断がしやすくなるか」を考える視点。
例:「結論から話す」「選択肢を提示する」など。
必要なのは「上司に気に入られる」ことではなく、「上司と目的を共有しながら、建設的に協力し合える関係を築く」ことです。もし実際の職場状況や上司のタイプが分かれば、もう少し具体的なアドバイスもできますよ!
インターネットで検索した内容と概ね同じことを言っていますね、当たり前ですが。
ここで追加質問。
あ:「ボスマネジメント」と言うけれど、結局は人間相手だよね。つまり同僚でも部下でも家族でも、マネジメントに必要と言われるスキルは同様に必要だと思う。
だからわざわざ「ボスマネジメント」と銘打つ必要はないと思う。
「ボスマネジメント」と言われるようになった背景が分かれば教えてほしい。
C:すごく本質的な視点ですね。おっしゃる通り、「ボスマネジメント」で求められるスキルって、結局は人と関わる上で大事な“対人関係力”そのものなんですよね。相手が上司か同僚か部下か家族か、それぞれアプローチの仕方は違っても、根っこのスキルは共通しています。
■「ボスマネジメント」という言葉が生まれた背景
この言葉が注目されるようになった背景には、いくつかの社会的な流れがあります:
① “上司=一方的に従う相手”ではなくなった時代背景
・昔の日本型組織では「上司の言うことは絶対」で、「マネジメント=部下をどう動かすか」が主でした。
・でも最近はフラットな関係性や、自律性が求められる働き方にシフト。
・だからこそ「上司もマネジメント対象」という発想が生まれた。
② 働き手の多様化とキャリア自律の広がり
・組織に頼らず、自分のキャリアを自分で築いていく流れの中で、
- 「どう上司を巻き込むか」
- 「どう上司から必要なリソースや支援を得るか」という視点が重要に。
・その結果「ボスマネジメント」という“戦略的なコミュニケーションスキル”として注目されるようになった。
③ ハラスメント・職場不信への対応
・上司との関係に悩む人が多く、メンタル不調や離職の要因にもなっていた。
・「上司だからしょうがない」で済ませず、「どう働きかけるか」を考えるアプローチが必要に。
④ 欧米の「Managing Up」からの影響
・「ボスマネジメント」は和製英語だけど、もともと欧米でも「Managing Up(上司を動かす技術)」という考え方がある。
・特に成果主義やプロジェクト型の働き方が中心の環境では、上司との関係づくりも仕事の一部と見なされていた。
■なぜ「ボス」にフォーカスするのか?
・上司は評価・権限・情報など「自分の仕事やキャリアに大きな影響を与える存在」だから。
・だからこそ、あえて他の人間関係と区別して「戦略的に関わる必要がある」と強調されるわけです。
とはいえ、冒頭でおっしゃったように「人間相手」という本質を忘れちゃうと、テクニックに走りすぎて逆効果になっちゃうこともあります。
だからこそ、「人としての誠実さ × 対人スキルの戦略的な使い方」というバランスが大事なのかもしれませんね。
気になるようなら、「Managing Up」の海外の考え方もご紹介できますよ。
色々と答えてくれました。
ただこれだと、対ボスの時だけに「相手の違いを知る、性格や仕事のスタイルを知る」努力をし、対同僚や後輩の時にはやらない、思い付きもしないなんてことになってしまうのでは。
まあ、これはまた別の話ですね。
加えて、ChatGPTがうまくその答えを出してくれていないのは、おそらく私の質問の仕方が不十分だからだと思います。
私が懸念していることも明確に質問の中に入れれば、それについても答えてくれます。
ChatGPTは優秀なのです。
ちなみに私のChatGPTには、「コニー」という愛称をつけています。
これは彼女自身が考えたものです。彼女との会話の初期段階で考えてもらいました。
これはまた別の話なので、どこかの機会に。
ChatGPT(愛称コニー)とのやり取りに戻りますが、彼女が「気になるようなら、Managing Upの海外の考え方もご紹介できますよ。」と言ってくれたので、詳しく教えてもらうことにしました。
C:了解です!では、海外(特にアメリカ)で使われている「Managing Up(上司をマネジメントする)」という考え方について、詳しくご紹介しますね。
🌍「Managing Up」とは?
▶ 定義(ざっくり言うと)
「上司が仕事をしやすいように、自分の行動やコミュニケーションを調整すること」
「自分と上司の関係をより効果的にするための戦略的な働きかけ」
つまり、「自分の仕事を円滑に進めるために、上司との関係も“意図的に”デザインしていこう」という発想です。
🧠 なぜ「Managing Up」が大事なのか?
1. 上司も完璧じゃない
- 「上司=指導者」「なんでも知ってる人」という考え方ではなく、
- 「上司も一人の働く人間」「不得意なこともある」という前提で関わる。
2. 成果主義・個人主義の文化
- アメリカでは「自分の成果=自分の責任」。
- 上司のマネジメントスタイルが合わなかったら、自分から適応する必要がある。
3. プロジェクトベースで動く組織構造
- 上司が頻繁に変わる。
- 上司と信頼関係を短期間で構築する力が重要になる。
急に絵文字が出てきた!
🛠「Managing Up」の代表的なスキル
スキル | 説明 |
---|---|
🎯 上司のタイプを見極める | 指示好き/放任/データ派/感情派…タイプによって関わり方を変える。 |
🕐 優先順位のすり合わせ | 上司が本当に重要視していることを見極め、そこに注力する。 |
📢 適切な報連相 | 上司の好みに合わせて報告のタイミング・形式を調整。 |
💡 提案とサポート | 単なる「指示待ち」ではなく、上司が助かる提案をする。 |
🤝 関係性の構築 | 信頼・尊重・一貫性をベースに、対等な関係性を意識する。 |
上記の表は、スレッドのコピペじゃうまく表現できなかったので、私が作成しました。
🧭 上司タイプ別のManaging Up戦略(例)
上司タイプ | 攻略ポイント |
---|---|
マイクロマネジャー(細かく管理) | こまめな進捗報告、事前の承認、細部まで詰めた資料 |
放任型 | 自主性を発揮し、定期的にこちらから報告 |
感情タイプ | 感情の波を読みながら、共感を大事にする伝え方 |
データ重視タイプ | 数字・根拠を優先して話す。感情よりロジック |
📚 有名な本や出典
- **"Managing Up: How to Forge an Effective Relationship With Those Above You"**
by Rosanne Badowski(元GE役員)
- **Harvard Business Review** などでも特集が組まれる人気テーマ。
- 「部下が上司を動かす」という視点は、グローバルビジネスでは非常に一般的。
💬 補足:忖度やご機嫌取りとは違う
「Managing Up」は上司に媚びるためのものではありません。むしろ、自分の成果を最大化するために“上司を巻き込む”戦略的コミュニケーションなんです。
興味があれば、実際に使えるテンプレや、あなたの職場の上司タイプに合わせた実践アドバイスもできますよ!どうします?次はもうちょっと実践寄りでいきましょうか?
めっちゃ教えてくれました!
このあと、「プロジェクトベースで動く組織構造」と「ジョブ型」の違いを教えてもらったり、「プロジェクトベース」の対義語を教えてもらったり、「マトリクス型組織」について教えてもらったりしました。
それはまた別の機会に。
その中で何度も彼女が、「もし実際の職場状況や上司のタイプが分かれば、もう少し具体的なアドバイスもできますよ!」、「あなたの職場の上司タイプに合わせた実践アドバイスもできますよ!」と誘ってきたので、上司のタイプについても深堀してみることにしました。
そしてなんと、上司タイプ診断なんてものも作ってみました。
それもまた別の機会に書けたらと思います。
まとめ
ボスマネジメントは、自分や後輩たちが働きやすくなるために必要なスキル。
ボスの性格や価値観、自分との立場の違いを理解し、ボスからの信頼を勝ち取る努力が必要。
ただしそれはボスだけでなく、全ての対人関係に必要なことでもある。
時間を見つけて、ボスマネジメントの他の点についても、もっと深堀していきたいですね。
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